今月のイチオシ

日本各地の公立美術館コレクションをあげました。 ※作品の画像は各図録より引用しており、どの図録も個性的で魅力的です。ぜひ手に取ってみてください。

出典:岐阜県美術館名作50選 2018年度版

熊谷守一

「ヤキバノカエリ」1956年

熊谷守一は、岐阜県中津川市生まれ、岐阜市で育つ。
独特の画風は60歳を迎えた頃からで、長く本質を見極めることに全身を傾けていたといわれる。
よってその画風は単純簡素でありながら、本質のみが持ちうる豊かさに満ちている。


岐阜県美術館

出典:岐阜県美術館名作50選 2018年度版

熊谷守一

「朝のはぢまり」1969年

熊谷守一は晩年、同心円状の赤い輪郭線で太陽の光を表す油彩画を複数制作している。
日の光に自信の生死観を表したものといわれている。


岐阜県美術館

出典:岐阜県美術館名作50選 2005年度版

村井正誠

「居ならぶ人々」1969年

村井正誠は、岐阜県大垣市の生まれ。
ヨーロッパに滞在した時代にマチス、モンドリアンなど西洋画家の歴史や伝統に触れ、幾何学的な抽象作品を発表し続けた。



岐阜県美術館

出典:岐阜県美術館名作50選 2005年度版

前田青邨

「祝日」1942年

前田青邨(まえだせいそん)は、岐阜県中津川市生まれ。
安田靫彦、小林古径と共に日本美術院の第二世代を担う。高松塚古墳壁画模写、法隆寺金堂壁画復元模写を監修した。
「祝日(いわいび)」は、古画に着想を得ているが、画面構成や配色、絵具を滲ませる技法など現代的な作品となっている。



岐阜県美術館

出典:名古屋市美術館コレクション選

中村正義

「男女」1963年

中村正義は、愛知県豊橋市生まれ。
1961年日展を脱退、1963年に個展「男と女」を開催しそれに出品。
従来の日本画の枠を超えた、アクリルで原色を駆使した作品。強く直接の叫びが伝わり強烈な印象を受ける。





名古屋市美術館

出典:名古屋市美術館コレクション選

三岸節子

「雷がくる」1979年

三岸節子は、愛知県尾西市生まれ。
1968年に渡仏。南仏カーニュ、ブルゴーニュのヴェロンで過ごす。
この「雷がくる」は、白い壁と赤い屋根の家々が立ち並ぶ南仏の丘を描いた。
70歳を過ぎてからの作品とは思えないほどの若々しさ、荒々しさを感じる作品。







名古屋市美術館

出典:名古屋市美術館コレクション選

荻須高徳

「洗濯場」

荻須高徳(おぎすたかのり)は、愛知県稲沢市生まれ。
生涯の半世紀をパリで暮らす。パリの街角を描きつづけ、彼が敬愛した佐伯祐三やユトリロとも画風とは異なり、あくまでも街そのものを描き出そうとした。









名古屋市美術館