今月のイチオシ

日本にはまだ数多くの本物があり、世界中の人に知ってもらいたいと地方の公立美術館コレクションをあげました。
ぜひ現地へ行って、本物との時間を過ごしてみてください。

出典:「松本市美術館コレクション選&所蔵品目録2012」

滝沢具幸

「連山」2002年

滝沢具幸は、長野県飯田市生まれ。
東京藝術大学美術学部日本画科に入学、吉岡堅二らに学ぶ。
抽象画に挑みながら新たな日本画のスタイルを打ち出している。



松本市美術館

出典:図録「信州ゆかりの天才アーティスト―長野県信濃美術館名品展―」

菱田春草

「羅浮仙」1901年

菱田春草は、長野県飯田市の出身。
岡倉天心、橋本雅邦の指導を受け、横山大観、下村観山、西郷孤月とともに美術院の四天王と呼ばれた。

長野県立美術館

出典:「松本市美術館コレクション選&所蔵品目録2012」

臼井文平

「婦人像」1928年

臼井文平は、長野県安曇野市生まれ。
家具職人としてニューヨークに渡り、アメリカに永住してアメリカの画壇で活躍。
国吉康雄とも交流し、画家たちの額縁も制作したという。




松本市美術館

出典:長野県立美術館図録

東山魁夷

「緑響く」1982年

東山魁夷は、横浜生まれ。
東京美術学校在学中に初めて訪れた信州の厳しい自然に魅せられ、独自の自然観を叙情性豊かに表現した多くの風景作品を残した。「緑響く」は八ヶ岳の御射鹿池がモチーフ。



長野県立美術館

出典:「松本市美術館コレクション選&所蔵品目録2012」

宮坂勝

「スケート」1946年

宮坂勝は、長野県松本市生まれ。
東京美術学校油絵科に入学、同級生には里見勝蔵らがいる。
1923年渡仏、帰国後は松本中学で教鞭をとり、三元社(のちの松本洋画研究会)を主宰し、長野県の洋画界を牽引した。





松本市美術館

出典:「高松市美術館所蔵図録・Ⅱ」

猪熊源一郎

「CITY PLANNING」1965年

猪熊弦一郎は、高松市中新町生まれ。
東京美術学校西洋画科に入学。
1936年に、小磯良平らと新制作派教会を結成。1938年に渡仏、マチスの助言を受ける。
1955年ニューヨークに移住し、抽象表現主義的作風を確立した。



高松市美術館

出典:「高松市美術館所蔵図録・Ⅱ」

明石朴景

「春秋麗日」1979年

明石朴景(アカシボッケイ)は、高松市新通町生まれ。
1929年、香川県立工芸学校で磯井如真のもとに漆工技法を収める。
東京美術学校図案科を卒業。
この「春秋麗日」をはじめ、色鮮やかな漆工作品がみられる。


高松市美術館

出典:「福島県立美術館名品選 ポケット・ミュージアム」

吉井忠

「麦の穂を持つ女」1941年

吉井忠は、福島市生まれ。
シュルレアリスム運動に傾倒した吉井は、独自の画風を作り上げ、人間の生きる力を強いリアリズムで表現した。
この「麦の穂を持つ女」は、彼の妻をモデルに書いたもの。


福島県立美術館

出典:「福島県立美術館名品選 ポケット・ミュージアム」

渡部菊二

「勤労の娘たち」1940年

渡部菊二は、福島市会津若松市生まれ。
1940年に仲間と水彩連盟を結成し、モダニズムの水彩制作活動を展開した。



福島県立美術館

出典:新潟県立近代美術館図録

土田麦僊

「舞妓林泉」1924年

土田麦僊(ツチダバクセン)は、新潟県佐渡市生まれ。
1904年に竹内栖鳳に弟子入り。ルノワール、ゴーギャンの傾倒し、伝統的な日本画に西洋絵画の重厚感、合理的な空間、幾何学的な構図など新たな絵画の創造を目指した。
※「舞妓林泉」は東京国立近代美術館所蔵


新潟県立近代美術館

出典:図録「信州ゆかりの天才アーティスト―長野県信濃美術館名品展―」

西郷孤月

「白雲紅葉」1897年

西郷孤月は、長野県松本市生まれ。
東京美術学校で、橋本雅邦に師事。菱田春草、横山大観と共に日本美術院創立に参画した。




長野県立美術館

出典:図録「信州ゆかりの天才アーティスト―長野県信濃美術館名品展―」 

白鳥映雪

「浄粧」1948年

白鳥映雪は、長野県小諸市生まれ。
伊東深水に師事、日展を中心に活躍。94年日本芸術院賞受賞、97年に日本芸術院会員に就任。
鏑木清方、伊東深水という美人画の系譜に位置付けられる映雪。
この「浄粧」は戦後の復興期を逞しく生きる女性を感じさせる。

長野県立美術館

出典:「信州ゆかりの天才アーティスト―長野県信濃美術館名品展―」

梅原龍三郎

「浅間山」1957年

梅原龍三郎は、京都市生まれ。
伊藤快彦、浅井忠に師事。1903年に渡仏し、ルノアールに師事。52年に文化勲章を受賞。
軽井沢に家を借り、53年には山荘を建て、晩年まで浅間山を描きづけた。

長野県立美術館

出典:図録「信州ゆかりの天才アーティスト―長野県信濃美術館名品展―」

丸山晩霞

「初夏の志賀高原」1909年

丸山晩霞は、長野県東御市生まれ。
本多錦吉郎に師事し、1900年に渡米。
全米各地で水彩画の個展を開催。一貫して水彩画の風景画を描き続けた。
この「初夏の志賀高原」は、志賀高原の「天狗の湯」より眺望した坊寺山を描いたもの。

長野県立美術館

出典:図録

小山敬三

「暮れゆく浅間」1968年

小山敬三は、長野県小諸市生まれ。
藤島武二に師事。1920年渡仏、シャルル・ゲランに師事。
60年日本芸術院会員、75年文化勲章受賞。
浅間山は日本に数少ない油彩画のモチーフで、この作品は夕暮れ時の浅間山を描いたもの。


長野県立美術館

出典:図録「信州ゆかりの天才アーティスト―長野県信濃美術館名品展―」

中村直人

「暁の浅間」1973年

中村直人(ナカムラナオンド)は、長野県上田市生まれ。
彫刻家の吉田白嶺に師事、彫刻家として活躍。
戦後渡仏し、グワッシュを用いた水彩画に転向。


長野県立美術館

出典:図録「TAD 富山県美術館」

前田常作

「人間誕生No.5」1963年

前田常作(マエダジョウサク)は、富山県入善市生まれ。
武蔵野美術大学西洋画科を卒業。1957年渡欧、70年代インド、ネパール、中国で独自の宇宙観や信仰に基づくマンダラ図を展開する。
この「人間誕生No.5」は長女の誕生をきっかけに描かれたシリーズで、記号化された形象は東洋的な間を感じさせ、生命の光を感じさせる。



富山県美術館

出典:図録「TAD 富山県美術館」

郷倉千靭

「庭と仔犬」1953年

郷倉千靭(ゴウクラセンジン)は、富山県小杉町生まれ。
東京美術学校日本画科を卒業。
1932年に帝国美術学校教授、36年には多摩美術学校教授となる。
60年日本芸術院賞受賞。写実を基盤とした花鳥画や、仏教を題材にした作品多数。

富山県美術館

出典:新潟県立近代美術館コレクションVol.2「古径・麦僊・操―新潟出身の日本画家―」

小林古径

「飛鴨」1930年

小林古径は、新潟県上越市生まれ。
この「飛鴨」は、第2回聖徳太子奉賛美術展に出品されました。
鴨の美しく飛ぶ姿とともに、背景には薄墨で表現されたうねる水面がみられ、荒々しさも感じられる作品です。

新潟県立近代美術館

出典:長野県立美術館図録

松井康成

練上玻璃光大壺「輪廻転生」

松井康成は、長野県佐久市の出身です。

長野県立美術館

出典:新潟県立近代美術館コレクションVol.2「古径・麦僊・操―新潟出身の日本画家―」

横山 操

「高速4号線」1964年

横山操は、新潟県西蒲原郡吉田町生まれ。
敗戦後、シベリアに約4年半抑留されるという過酷な体験をする。
戦後の西洋的な風潮に対し、日本画の確固たる存在基盤を追求し、独自の世界を探求した。

新潟県立近代美術館

出典:「新潟県立近代美術館コレクションVol.7「佐藤哲三―人と作品」

佐藤哲三

「郵便脚夫宮下君」1931年

佐藤哲三は、新潟県長岡市生まれ。
蒲原平野に生きた郷土の画家で、生涯蒲原の地に留まって制作を続けた。
この「郵便脚夫宮下君」は、モデルを務めた友人宮下氏への思い溢れる作品。背景の三分割など独自の表現となっている。

新潟県立近代美術館

出典:図録「岩手県立美術館所蔵作品選」

船越保武

「ダミアン神父」1975年

船越保武は、岩手県一戸町生まれ。
ダミアン神父は、ハンセン病患者が収容されているハワイのモロカイ島に宣教師として赴いた実在の人物。
1885年に自ら病者となり神の言葉を伝えた。保武は、ダミアン神父の人間愛に心打たれ作品にした。

岩手県立美術館

出典:図録「岩手県立美術館所蔵作品選」

船越保武

「原の城」1971年

船越保武は、岩手県一戸町生まれ。
「原の城」は、島原の乱の兵士を描いた作品。
廃城になっていた原の城に立て篭もった2万7千の一揆軍。幕府軍に敗れ、全員殺害された農民一揆の兵士の姿を表現した。

岩手県立美術館

出典:図録「岩手県立美術館所蔵作品選」

熊谷登久平

「霜の朝」1936年

熊谷登久平は、岩手県千厩町生まれ。
川端画学校で絵画を学び、一関中学校時代からの友人矢野文雄(詩人・日本画家)の紹介で長谷川利行(洋画家)と親交。独立美術協会会員。

岩手県立美術館

出典:図録「岩手県立美術館所蔵作品選」

佐々木精治郎

「裸婦」1929年

佐々木精治郎は、岩手県水沢市生まれ。
ロサンジェルス美術学校に学ぶ。ニューヨークのナショナル・アカデミー・オヴ・デザインを卒業。
パリに拠点を置く。

岩手県立美術館

出典:図録「岩手県立美術館所蔵作品選」

松本竣介

「Y市の橋」1942年

中学時代、船越保武と同級生であった竣介。
船越保武は、竣介と一緒に横浜に来たこともなかったのに<Y氏の橋>を何べんも観ている中に、想像が現実のようになったのだろうか、と後に語っている。(船越保武『巨岩と花びら』)

岩手県立美術館